女の子達、自分の身体は自分で守ろう
すでにご存じの方も多いと思いますが、この秋から、子宮頸がんの予防ワクチンの公費助成が行われています。
がんの中には、たとえば、肝がんとウイルス性肝炎のように、その因果関係がかなり明らかになっているものがありますが、子宮頸がんはほぼ100%、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって起こることがわかっています。
これを発見したドイツの学者さんは、ノーベル賞をもらっています。
この、HPVは特別なウイルスではなく、女性の80%以上が一生のうちに感染するもので、とてもありふれたもの。
ほとんどが性交渉の際に感染します。
ワクチンというのは、例えばインフルエンザのように、毒性を弱くした病原体を体内に入れて、抗体というものを身体に作らせて、病原体が本格的に身体に入ってきたときに、負けないようにすることです。
こういった理由で、HPVワクチンを10代に打つことで、将来、がんになることを「予防」しようと、中学3年生、高校生に対して、ワクチンの助成が始まりました。
当院でも音更町から、委託されています。
もちろん、このワクチンは100%がんを予防するものではありません。
女性の病気は、乳がんなどほかにもいろいろあります。
まず、女性としての身体のことをよく知ること、そして、自分の身体は自分が守ること。
それが、長い人生を幸福に生きるために、とても大切なことなのです。
わたしはもう、「ずっと昔の女の子」ですが、現役の女の子たちの力に少しでもなりたいなァと思います。
なんでも相談してください。