心ない政治家の発言に深い怒りを覚える。
大震災の被害と原発事故で、多くの人が悲しみ、不安、苦痛にさらされている今、驚くべき発言をした政治家がいます。
石原東京都知事。
その要旨は、、、、、、「日本のアイデンティティーは我欲」「津波で我欲を洗い流せ」「震災は天罰」
というものです。
石原知事は今までも、さまざまな差別的な発言で話題になっている人ですが、今回の発言は問題が違います。
どのような世界観、価値観を持つかは自由ですが、それを明らかにする時と場というものがある。
ましてや、政治家という立場にあるひとには、相応の品性と感性が求められる。
石原知事には、政治家としての品性も、ひととして他者の悲しみを気遣うという感性もないのだ、ということがよくわかりました。
大震災が起こる前、日本の政治は曇ったコップの中で濁った水をかき回しているような状況でした。
「国民の生活が第一」という合唱ばかりが聞こえながらも、小競り合いと足の引っ張り合いにしか思えないことばかり。
マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
昔好きだった寺山修司の歌を思い出しました。
政治家に身を捨ててくれとは言いませんが、この困難な時代にそれなりの覚悟をもって向かってほしいものです