大先輩より励まされました
今回、診療所を始めるにあたり、いろいろな方たちに励ましていただきました。
その中で、特に嬉しい励ましを大先輩からいただきました。
その方、S先生は、私が新人研修医として入職した病院の院長をされていた方です。
当時から、温厚でダンディで、そして有能な外科医でした。
現在は初期臨床研修制度というものがあり、新人医師は全員が、内科、外科、小児科、等々をローテーションして幅広く医療を学びますが、当時はまだ、こういう研修システムの病院は数少なく、ほとんどの医学生が、まっすぐに専門科に進んだ時代です。
私が入った病院は、研修医が外科をローテーション中に、急性虫垂炎(いわゆる盲腸)の手術を最初に行うときは、院長先生自らが助手をしてくださる、という「しきたり」があり、私も、外科研修2週目に院長先生に、文字通り、「手とり足とり」教えていただきました。
懐かしい時代です。
S先生はあと一カ月で、80歳を迎えられますが、健康センター、特別養護老人ホームの医師の仕事をされています。
「お互いに生涯現役の覚悟で頑張っていきましょう」という言葉に、大きな力をいただきました。
S先生、私はまだまだ、「若輩」ですが、先生に少しでも近づけるよう、頑張ります。